パリ、2日目の朝を迎えました。
いったい私とクリスはパリで何をしているかと言うと、、、フランスのビアリッツを出発してスペインを南下しているロビーとフォトグラファーのペロさんがモロッコに到着するまで、ここパリでフィルムやレンズなど必要な物資を調達したりしながら時間を調整しているのです。
明日の出発を前に、昨日は時間があったのでおしゃれなブティックが並ぶサントノーレやサンジェルマンを散策し、ベルサイユ宮殿まで足を伸ばしてきました。
「ベルサイユ宮殿は・・・・」と、そんなことはここでは関係ないので、ボードの話をちょっと。
今回クリスが持ってきたボードは、「ジャングルRPG」というモデルです。
先週、シーコングにも入荷しているボードと同じです。
そこで気になるのが、この“RPG”とは何か?ということです。
以前ガトヘロイでは「ピストラ・グランドパナダ」というモデルがありました。
その名前の由来というのが、ある日、ロングボードマガジンの編集者がロビーを訪ねインタビューをしているときに「そのボードのモデル名は?」とたずねました。
新しいそのボードはまだ名前を決めていなかったので、とっさに机の上に置いてあったピストル型の大型ホッチキスの商品名「ピストラ・グランドパナダ」と言ったのです。
そのボードは後付で「ピストルのように速い」から、と説明していましたが、なんとも映画「ユージュアルサスペクツ」のようでロビーらしく面白いなと思いました。
今回の「RPG」ですが、
R:ロケット
P:プロペラ
G:グラネイド(手榴弾)
と、言う意味で、これからイスラムの世界に驚異的なスピードのボードを持って行く自分たちをテロリストのようになぞらえたようです。
実際のボードの特徴は、ボトム面はノーズにロールが施され、フラットな面を経て、テールにはフラットVが施されています。これによりテールの水切りがよく、大変スピードの出るボードに仕上がっています。
また、ボードの一番広い部分はセンターより前目に位置し、その分フィンBOXも少し前にセットされています。それによってボードの中心にいながらボードを自由にコントロールすることができるのです。
モモコシサイズの波から頭半くらいのサイズまでを自由なラインでスピーディなライディングを楽しめるボードです。
現在、藤沢店に1本しか在庫がありませんが、クリスが「ロビーは全部で4本作ったはずだ」と言っていたので、今後あと2本が入荷す
ると思います。
クリスはわざわざカリフォルニアから持ってきたくらいなので、絶賛しています。
ご興味のある方は是非、お問合せください。
と、ここまで書いたところで緊急事態です。
すでに数日前にビアリッツを出発し、現在スペインを南下中のはずのロビーたちがまだビアリッツにいるようなのです。ホテルをチャックアウトするお金が足りないようなんです。
だから明日、モロッコに到着する私たちを空港まで迎えに来ることは100%あり得ません。
皆さんなら「え、そんなことってあるの?」と不思議に思うかもしれませんが、どちらかと言うと今まで一度たりとも予定通りにことが運んだことはないので、「やっとガトヘロイらしくなってきた」とクリスも言っています。
私たちは明日、モロッコに向かいますが、彼等が出発できるのは早くとも明後日くらいになりそうです。
さてさて、どうなることやらと、皆さんにも楽しい展開になってきたと思います。
今後の成り行きを是非楽しみにしていてください。
田中