藤沢店の田中です。
まずはこちらの写真をご覧ください。
こちらはエルモア、BMT、アンヒンジドなどのラミネート工場を営むジェイソンより送られてきた最新の“サーファビリー by ジャレッドメル”の写真です。
長さはわかりませんがすべて『ジャレッドメル』モデルで、アブストラクトが施されていたりファブリックがラミネートされています。
ジャレッドには「デザインは任せるから自分の世界観で好きに作って欲しい」と言っているのですが、今回の入荷はこのようになりました。
『ジャレッドメル』モデルの最大の特徴は、ジャレッドのようなサーフィンが簡単にできること(そのように感じること)です!
普通は憧れのサーファーがいても「俺はプロじゃないんだからあんなサーフィンはできっこない」と思うでしょうし、実際プロサーファーと同じボードに乗ってみるとそんなことはできないばかりか、むしろ繊細すぎて難しくなることがほとんどです。
デーンピーターソンも「俺のボードはジャレッドのボードよりも軽くてカーブが多いからパフォーマンスレベルは上だ。その代わり少し波のサイズが必要でサーフィンのスキルも必要だけどね」と言っています。
言い換えれば『ジャレッドメル』モデルは適度に重量があり、ボードに直線部分が多いので常に安定して推進力があるので小波でも機能し、スキルが高くなくれも同じようなスタイルのライディングができる・・・ということなのです。
ジャレッドのようにチョコチョコっとノーズに行き、スイッチスタンスでハングファイブし、テールに戻って大きくカットバックする。そして最後は後ろ向きに座って滑り切る。ということが“あなたにもできる”のです。
ぜひこの人目を引くボードでビーチのヒーローになってみませんか!
このデザインにピンポイントで「グググッ」と来た方は、ぜひお早めにお問い合わせください。
続きましてこちらの写真もご覧ください。
どうでしょうか?
めっちゃ格好良くないですか、この車?
1966年製のプリムスのバラクーダというらしいです。
アレックスやジャレッドをご覧になったお客様が最近ご購入されたものです。
早速運転させていただきましたが、サイドブレーキを解除せずに走ったりしたため、壊してしまうのじゃないかと恐れをなしすぐにお戻しさせていただきました。
そしてその車にも負けずに存在感を放っているのが、そうこのハーバーの2本のボードです。
向かって右側が、ビンテージのレプリカで左がバナナの66年製のレプリカです。
そうなんです。これらのボードとこの車は同級生なんです。
こちらの写真は、当時の写真です。右側のボードと同じデザインです(というかこの写真を見て、このたびカスタムオーダーされたものです。フィンのウッドの組み合わせも同じです)
これは今回のボードのワークシートです。
そしてこれは当時のリッチハーバーの作業風景ですが、同じDフィンのボードが並んでいます。
ハーバーは1960年代の一大さーフィンブーム時にいい加減に作られたサーフボードが市場に出回っていることに嫌気が差し、クラークフォームのゴードンクラークとともにいち早く「プラグ」を使用したマシンシェープの技術を開発し、取り入れました。
そのおかげでハーバーサーフボードは当時とまったく同じテンプレートで同じサーフボードを作ることができる唯一のブランドなのです。
しかもそれをシェープしているのはなんと当時と同じ場所にある当時のままの工場なのです。
そんなハーバーのウェブサイトに「66バナナ」についてこんな説明があります。
1966年当時の人気モデルであった『バナナ』を再現したものです。
ボードの幅が狭く、ロッカーはほとんど無く、それいでいてレールはボードのように丸く厚くなっています。アウトラインもテールが絞られています。
現在のサーフボードに比べコントロールが難しく、まったく乗りにくいので、好きでなければ、もしくは昔のボードに乗り慣れたサーファーでなければあまりおすすめできません。と。
私も数多くのサーフボードを目にしてきましたが、はっきり行ってこのボードは難しそうです。
しかし世の中には変わった人たちもたくさんいます。
冒頭の1966年製のバラクーダもどう見たって運転しやすそうでなく、燃費も悪く、遠出したら無事に帰途に着けるかも心配です。
このバラクーダではなくても、お客様の中にはこの手の乗りにくそうな車やバイクに乗っている方もたくさんいらっしゃいます。
古いハーレーをお好きな方はパーツやアクセサリーに至るまで昔のままを再現されるそうです。
そんな気持ちがおわかりの方、またはそんな思考をお持ちの方は、ぜひこの『66バナナ』を屋根に乗せて海まで行ってみませんか?
新しいサーフィンライフが始まるはずです!
私の自宅は未だ停電中のようです。
皆様も災いなくお過ごしになられていることを願っています。
シーコング藤沢店
田中