シーコング店長ブログ

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藤沢店の田中です。


今日は天気も悪く、波もなく、憂鬱な雰囲気の湘南です。数日間はサイズも上がりそうにありませんが、この沈滞ムードを吹き飛ばす刺激的なライディング映像をご紹介させていただきます。



ご存知、2006年のASPロングボード世界チャンピオンのジョシュ・コンスタブルです。あの「wikipedia」にも掲載されているほどのオーストラリアの国民的英雄の一人です。


ジョシュに初めて会ったのは今から15年前、シーコングを始めた当時に遡ります。当時17歳だったオーストラリア人のジョシュは夏の間だけカリフォルニアのサンクレメンテのメインストリート沿いにあった「ロッキーズ」というサーフショップでアルバイトをしながらサーフィン修行をしていました。まだ痩せていてあどけなさが残るような少年でした。


すでにロングボードマガジンの表紙を飾るほどの実力の持ち主でしたが、当時はハワイアンが全盛の時代であり、またASPワールドツアーを回る選手の中では最年少ということもあり、まだまだ表立った活躍には程遠い存在でした。



その後、マクタビッシュからサウスコーストへ移籍したことをきっかけにジョシュのボードを日本で販売することとなりました。


当時から「そのうち世界一になるからスポンサーになって欲しい」と頼まれていましたが、まさかそんなことになるとは思ってもいなかったので、いつも聞き流していました。

その後、ジョシュがサウスコーストを辞めたのと同時にデーン・ピーターソンがサウスコーストのライダーになったため、カリフォルニア色の強いデーンに力を入れていくうちに、ジョシュとは少し疎遠になっていました。


そして2006年、何気なくASPのウェブサイトを見ているとどうやらコスタリカで世界選手権の真っ最中ということがわかりました。しかもジョシュがどんどんと勝ち抜いていくではありませんか。次第にライブ中継の画面に釘付けになっていました。

それまで何回も「今年は世界チャンピオンになるよ」と言っていたジョシュをまるで狼少年のように思っていましたが、このときは違いました。


ジョシュはファイナルのヒートではなんと一度もノーズに足をかけることなく、その卓越した技術と恵まれた体格でロングボードをまるでショートボードのように操り、世界の頂点に立ったのです。このことは私にとっても大変な驚きだったのですが、その後のロングボードの世界に残した影響も大きく、コンテストサーフィンの姿を変えるきっかけとなったのです。

その翌年、疎遠になっていたジョシュから突然電話がありました。「今、名古屋のセントレア空港にいるんだけど、国際免許忘れちゃってレンタカーが借りられないんだ。明日、伊良湖で大会があるんだけど・・・・迎えに来てくれない」・・・というようにまたジョシュとの関係が復活したわけです。



そして今年の3月、長年の約束であったジョシュを訪ねてヌーサに行って来ました。



地元ヌーサでは別格のヒーローには違いないのですが、ハイパフォーマンスロングボードで世界を制し、その後のコンテストシーンの方向性に大きく影響を与えたジョシュに対し、時代は大きな変遷を見せていました。


「ハイパフォーマンスボードでは食えないんだ。誰も欲しがらないから。ハイパフォーマンスボードに乗っているとスポンサーも付かなくなるんだ。だからそういったボードもシェープできないんだよ。」そういう姿はなぜか、「ビッグウェンズデイ」のマット・ジョンソンの姿とダブって見えるのでした(ちょっと、言い過ぎました)


とにかく彼はハイパフォーマンスロングボードには乗らなくなったのですが、その代わりその鬱憤を晴らすのは短いボードとなったわけです。


そしてオーストラリアの最終日、私と写真家のペロさん、そして中村清太郎君を泊めてくれた心優しいジョシュが「俺のボード、日本で売ってよ。頼むからさあ・・と初めて会った時のような子供っぽい表情で私に猛然と営業をしてきたのです。ジョシュはその表情とは違い、立派なビジネスマンに変貌を遂げていたのです。


ということでジョシュのボードが入荷します。さすがにロングボードはシーコングには溢れているので、まずは手始めに短いボードから始めることにしました。


モデル名:TACO(タコ)
ミニシモンズからインスパイアされたクァッドフィンのセットアップのボードです。誰もが楽しみたいために沖に出たくなるようなボードです。

速くルーズでシルクのようなスムースなターンが特徴です。

ボードの後方にセットアップされたクァッドフィンは70年代のモダンな時代の典型的なスタイルです。

信じられないほどパドルが簡単でくるぶしサイズの波からオーバーヘッドまでどのコンディションでも適応します。


...と説明書きにはありますが、こちらをご覧いただければその真価を感じていただけるはずです。











all photo by PERO




まもなく入荷です。ご期待ください。




シーコング藤沢店
田中