突然ですが、やっとアレックスからメールが来ました。
「昨日、自宅に戻ったんだ。日本には予定通り行くよ。計画たてようぜ!」
たったそれだけですが、前回のメールから10日経っていたのでまずは一安心です。これでチケットを買ったという連絡が来れば確実なのですが・・・・
連絡がないのに頼んでいなかったボードだけは届いていました。
昨年サンタクルーズで行われた「ダクトテープ」でアレックスが自分のシェープしたボードでそれまでのイメージとはまったく違うライディングスタイルで優勝したのはすでに有名な話です。その後、ブラウン・マイクロウェイブ・テレビジョンという変わった名前のブランドを立ち上げ、ミッドレングスを中心にシェープを始めました。
シェープを始めたといっても、ロビーのようにいつもシェープしているわけでなく、というかほとんどシェープしている様子はなく、昨年モロッコに行った時もニューヨーク在住のフォトグラファー兼サーフショップオーナーのヤンから「えっ、持ってるの?」と驚かれたほどです。実際、現在でも海外からの問い合わせがほとんどです。
昨年の4月にイベントを予定していたので10本のボードは届いていたのですが、震災の直後ということでイベントとともにお蔵入りとなっていました。そして今回また5本届いたわけです。
いつもシェープしているわけでないにもかかわらず、送られてきたボードはさすがアレックスとうならせる超ー格好いいボードばかりです。何がいいかと言えば、他にないスタイルだからです。コンセプトとしては70年代初頭の頃のミッドレングスを意識していますが、昨今の流行のボードを意識したものでないことは確かです。というよりこのアレックスの動きが次の流行を作っているので当たり前なのですが・・・・とにかく格好よく、オリジナリティにあふれ、ガトヘロイとは違った意味で洗練されています。雰囲気も抜群です。
それでは、各ボードの紹介をさせていただきます。説明文 by Alex Knost
※すべてのボードにはアレックスのシェープサイン、日付、手書きのロゴが記されています。
※アレックスより・・・「今回はポリッシュフィニッシュにしたんだけど、本当はあんまり好きじゃないんだ。こっちの方がきれいなんだけどね。でも次回からはやっぱりサンドフィニッシュにするよ。日本の皆さんにもそう伝えて」・・・ということでポリッシュフィニッシュは今回限定になります。
■"microwaveable egg poacher−マイクロウェイバブル・エッグ・ポーチャー" 5.10ft \172,000-
現代のパフォーマンスサーフィンを意識したボードです。ロングボードでは対応しにくいような波で性能を発揮します。
ボリュームのあるフルレールのレール形状は操作性に優れ、またパドルはストレス無くスムーズに行えます。(アルメリックのボードに乗っている人を抜かしてしまうほどのパドルスピードがあります。)名作“モーニング・オブ・ジ・アース”に出てくるようなボードです。
■"microwaveable compresser−マイクロウェイバブル・コンプレッサー" 7.0ft \175,000-
ディスプレイスメントハルのフィーリングを味わえるボードです。ハルの特徴を残しつつ、ビーチブレイクでも楽しめるようなレール形状になっています。マイケル・ピーターソンから多くの影響を受けたモデルです。
■"the enhancer−ザ・エンハンサー" 7.5ft \176,000-
幅広のアウトラインは安定感を、フォイルされたレールは波の表面ではなく波に食いつくようにライディングできるようにデザインされています。
コシ〜ムネのポイントブレイクで最高のパフォーマンスを発揮します。フィンはレークの効いた大き目のフィンがお勧めです。
⇒このボードのお問合せ、ご注文(ご予約)
■"the speed shape−ザ・スピードシェープ" 8.2ft \176,000-
テクニック、技にこだわらないサーフィンそのもののフィーリングを楽しむボードです。レールサーフィンの醍醐味を味わえます。
■"the limitless−ザ・リミットレス" 8.8ft \188,000-
ロングボードに長さの規定がなかった1967頃(Vボトムボードなどによって急激にショート化が進む直前)のボードにインスパイアされたボードです。9.6ftのロングボードと同じくらい
ノーズライディングが可能で、なおかつ長さが短いので整ったロング向きの波でなくても機能するモデルです。カリフォルニア、オーストラリアでテストを重ねて完成されたモデルです。
そのアレックス主演の「ポリエステル」も再入荷致しました。ご覧ください。
●POLIESTER BEACH by JACK COLEMANそして、ロビーからも連絡が来ています。
現在ロビーはカリフォルニアにいます。本格的にフランスへ引っ越しをするために借りている工場や私物の整理のためです。その他、フランスに長期滞在するためのVISAの取得などもしなければならないようです。
VISA取得のためにはフランス国内で工場をちゃんと稼働し、スタッフを雇い、ボードを製造し販売するという証明が必要だそうです。そのための工場とスタッフの準備はもう終わったようです。最後に必要なのが「作ったボードは継続して毎月買いますよ」という誰かの約束が必要なのです。
そこで、私の出番です。契約書を作り「シーコングはロビー・キーガルとは長い取引と信頼関係があり、これからも毎月、必ずボードを買いますよ」とサインするのです。これがあればロビーのVISA取得が現実となるのです。こうやってたまには“貸し”を作っておかなければ、なかなかいうこと聞いてくれないんです。
だから(本当はだからというわけではないのですが)、「カリフォルニアにいる間にボードを作るよ」と、ロビーが言ってきたのです。
「今回は、“PHIL'S ROCKET TO THE MOON ”というコンセプトの『クラシック・キラー』と『オペレーター』だから」と一方的に連絡がありました。本当は“アンサー”がよかったのですが、まだまだ“貸し”が足りないようです。
ただしいつも期待以上のボードを送ってくるので、期待は大です。
■クラシック・キラー
・長さ:9.6ft〜10ft
・幅:22〜22.5インチ
・厚み:3〜3 1/4インチ
・ストリンガー:レッドシダー3ストリンガー
・レール:50/50
・ロッカー:フラット
・デザイン:クリアー、ロゴなし(ロゴはグラスオンのGHロゴのみ)・・・スーパークリーンボード
・フィン:グラスオンまたはBOX(グラスオンをお勧めします)
フランスで作ったボードの写真です。すでにフランスでは大人気のようです。ロビーが敬愛する往年のフィル・エドワーズのアウトラインを踏襲しているようです。
■オペレーター
・長さ:9.2ft〜10ft
・幅:21.5〜22.5インチ
・厚み:3〜3 1/4インチ
・ストリンガー:3/4インチバルサウッド
・レール:60/40
・アウトライン:PIG
・デザイン:クリアーまたはボラングリーンティント、ウェイブデッキパッチ
・フィン:グラスオンまたはBOX
以前の『スムースオペレーター』と似ているようですが、どのように違うのかはわかりません。現在のPIGのムーブメントを巻き起こしたモデルです。どのように進化したのかは、わかり次第追ってご紹介させていただきます。
両モデルともに10本ずつの入荷を予定しています。ご興味のおありの方はお問い合わせください。
“SUMMER OF THE CAT”。以前ロビーが作ったムービーですが、最近VIMEOにもアップしたようです。ロビーのセンスを感じさせるいい仕上がりです。
●Summer of the Cat by GATO HEROI
この二人を中心にシングルフィンのロングボード界が回っているといっても過言でありません。今後もますます目が離せません!
明日、“アンサー”、第2弾入荷します!
ご興味のある方、お見逃しなく!
シーコング藤沢店
田中