シーコング店長ブログ

シーコング各店より毎日お得な情報をお届けいたします。


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ほんとに寒い日が続きますが、皆様、雪の影響はいかがでしょうか?

湘南方面はほとんど雪は見られませんが、都内、内陸部は結構大変そうです。

どうぞ怪我などなさらないようお気をつけください。




話は変わりまして、お気づきのように、昨年からウェーバーのラインナップは『スタイリスト』と『プレイナー』の組み合わせから、『スタイリスト』と『パフォーマー』の組合せに変更しています。


人気のあった『プレイナー』をやめ、なぜラインナップを変更したかというと、一昨年までガトヘロイで最高の人気を博していたノーズライダー『チープデート』をロビーがガトヘロイからは販売しないことを決め、代わりにクリームのラインナップに加えたことと、もう一つはカリフォルニアから始まった昨今の“クラシック回帰”のブームによるためです。


ロビー・キーガルは以前から「ロングボードの魅力はノーズライディングだけでないんだ。ノーズライディングは確かにロングボードのライディングの一つの重要なファクターには違いないけど、ロングボードはむしろトリムを楽しむボードなんだ。沖から岸までボードのスピードをコントロールしながら乗り継ぐことが楽しいんだ。その中でウォーキングをしたり、ノーズライディングをしたり、カットバックはするんだけど、そっちが重要じゃなくて、“トリムしてスピードをコントロールして乗り継ぐこと”が楽しいんだ」と言っていました。



その結果、ガトヘロイのラインナップからはノーズライダーが消え、そのほかのボードも“クラシックログ”でありながらレールが薄くノーズの細いスピード主体のボードになっていったのです。

『チープデート』は“ノーズライダー=動きづらい”という従来のサーファーの不満を解決した画期的なノーズライダーです。ボトムターン、カットバックが容易なだけでなく、ノーズにいながらボードをコントロールできるのです。細身のノーズはボードを不安定にするのではなく、スピードを増してよりノーズでの滞在時間を長くしたのです。

そんな『チープデート』がノーズライダーのラインナップに加わると同時に巷では“クラシック回帰”のブームが起こってきました。


『チープデート』の在庫




クラシックと言えば『ウェーバー・パフォーマー』を外すわけにはいかないので、泣く泣く『プレイナー』の販売を休止し、『パフォーマー』に切り替えた訳です。
・・・なにしろ置き場にも限界があり全部を取りそろえることもできないんで・・・

そこで、『パフォーマー』について改めて紹介させていただきます。



現在の『パフォーマー』が発売されたのは1967年までさかのぼります。当時と同じテンプレートで今も作られているサーフボード史上希なロングセラーです。それ以前に発売された『パフォーマー66』はすでに年間4,000本以上が販売され空前の人気を誇っていたのですが、デューイ・ウェーバーは67年になると突然ボードのデザインを一新したのです。

この新しい“67年モデル=現在のパフォーマー”は、”66年モデル“に比べ両側のレールが平行で直線的で幅広くノーズだけがしゃくれているようなそれまでのボードにないデザインでした。それによってライディング時の安定感が向上し、ノーズライディングをさらに楽にさせました。

それによってこの『パフォーマー』は合計1万本以上を販売する大ベストセラーになりました。



シーコングでは、この『パフォーマー』を1999年から販売しています。

当時シーコングは創設2年目で、まだ特定のブランドは取り扱っていませんでした。カリフォルニアでボードを買い込み世田谷のお店で販売していました。

カリフォルニア製のボードをほかのお店より安く販売していたためたくさん売れたのですが、その代わりお店にはいつもボードが足りない状態が続いていました。


1999年の9月、サンディエゴで行われていたASRというサーフィン関連の展示会があり、そこに出展していたウェーバーと出会ったのです。「ボードがたくさん欲しいんだけど・・・」と話しかけると、話はとんとん拍子に進み、シーコングではやっと待望の有名ブランドの代理店になり、ボードを確保することができたのです。


販売開始と同時にウェーバーは瞬く間に人気が広がっていきました。今までに見たことのないようなインパクトのある広いアウトライン、恐ろしいほど速いテイクオフ、そして圧倒的な価格の安さが魅力だったと思います。


そして2001年、その人気は決定づけられました。

雑誌「NALU」が、第1回の「ナルーサーフミート」を開催するという情報が耳に入ってきました。

発売から2年ほど経っていましたが、ウェーバーを全国的に広めるいいチャンスだと思い、デューイ・ウェーバーの奥さんのキャロルに「誰か大会で活躍できそうなライダーを日本に来させて欲しいんだけど・・・」


そして、その要望に応え、成田空港にボードを片手に、ウェーバーの赤いジャケットに身を包み颯爽と降り立ってきたのが当時若干15歳のロビー・キーガルだったのです。

ロビーはその大会で2種目にエントリーし、圧倒的な強さで2種目ともに優勝したのです。ロビーのその活躍は、ウェーバーのトランクスを履いてハングテンをする写真が見開きで掲載されるなど、私たちの期待に大きく応えてくれたのです。(私がロビーに甘いのは、このような過去の経緯がたくさんあるのです)


その翌年、ロビーはウェーバーを離れたのですが、“シーコング=ウェーバー”が定着するきっかけになりました。



話を『パフォーマー』に戻します。


『パフォーマー』は前述のように、その幅が約60?あります。ボトム形状はノーズのコンケーブやテールのVなどはなく、ほぼフラットです。幅が広いのでレールは薄く、またノーズとテール部分の厚みも非常に薄くなっています。

ボードの素材は、ウォーカーフォーム社の“高圧縮フォーム”で、通常のフォームよりも重く、強くなっています。

初めて『パフォーマー』を目にした方は、その圧倒的な幅の広さに「このボード動くの?」と思われます。

一般的にはピンテールの方が動きやすいと思われがちですが、このようにテールに角があるとそこを起点にボードが素早く回転します。ピンテールのようにボードを傾けるのではなく、ちょっと強く踏みつけることが必要ですが、テールを踏めばボードは勢いよく回転します。

※シーコングのライダー戸井田雅秋は基本的にこの『パフォーマー』しか使用せず、NSAのマスタークラスで全日本チャンピオンになっています。
 彼は「大会の時でもテイクオフとノーズライディングでは誰にも負けない」と言っています。

また、私たちは『パフォーマー』をお勧めするときは必ず短いサイズをお勧めしています。多くのお客様はテイクオフを求められるので長めのサイズをご希望されますが、『パフォーマー』は短い方が圧倒的にお勧めです。その理由は、まず“短くてもテイクオフが速い”こと、そして“短ければコントロールが楽”なことです。
とにかくボリュームがあるのでサイズが大きくなると、その大きさを感じすぎてしまいます。


シーコングでは自信を持って「だまされたと思って短いサイズを選んでください」とご説明し、実際ご購入されたお客様で“浮力が足りなかった”とおっしゃる方はいません。

逆に、短めをお勧めしても、長めのボードをご購入される方もいらっしゃいます。そのような方に限って「やっぱり、短くしとけばよかった」とおっしゃいます。

短めのサイズでも、今お手持ちのボードに比べれば、10m沖からテイクオフができて、1本の波を沖から岸まで長く乗り継ぐことができ、1日の満足度が200%アップします。
テイクオフでストレスを感じることがなくなるので、余裕を持って波待ちができます。

本当に海に行くのが楽しくなるはずです。




なにしろサーフボード史上最も人気を集めたボードです。その性能、歴史、クォリティは折り紙つきです。

現在、スタビのボードに乗っている方、テイクオフにご不満のある方・・・その違いは歴然です。あっと驚かせる体験をしてみませんか?


パフォーマーの在庫


シーコング田中