先週は、入荷やセールのお知らせでご無沙汰していましたが、引き続きモロッコトリップ“SURFAR!”の模様をお届けします。
と、その前に、ロビーが新しい映像をアップしたようです。
現在は、まだモロッコにいるはずですが、ここ数日間、いい波を当てたようでご機嫌です。
使用しているボードは、今回のメインコンセプトボードの『ジャングルアシッド』と『ジャングルRPG』です。
モロッコ5日目〜
前夜、メディナ(旧市街)に遊びに行って深夜の就寝となったため、明るくなってから目が覚めました。パリのように朝7時半でも暗いということはなく、モロッコの日の出時間は大体日本と同じです。
ベースキャンプの前の波はいつものように最高のブレイクを見せていましたが、午前中は他のところも見に行こうということになり南下を開始しました。
ベースキャンプから先はほぼダートロードで行く先々に街はほとんど見かけません。あっても4、5軒の家が連なっているような感じで、「ここで一体どうやって生計を立ててるのだろう・・・」と余計なお世話ですが心配をしてしまいます。
この辺りまで来るとそれまでにも増して交通の足は“ロバ”だけとなり、見かけるのは、その“ロバ”か、羊、牛、らくだ・・・そして羊飼いの子供で、あとは瓦礫とアルガンというモロッコだけに自生する低木だけになります。
●瓦礫の山とアルガンツリー、そして羊
車の中では、いつものようにロビーとヤンが過去の女の子の話で盛り上がり、クリスは静かに黙って一点を見つめています。
4時間ほどダートを走ると目の前にきれいなレギュラーのポイントブレイクが見えてきました。
●きれいなラインナップですが、キャンプ地のほうがさらにいい波
丘の上の旧フランス軍の基地跡から、その波を見ていると、知らないうちにどこからか小さな女の子が二人現れました。二人はイスラム系の民族衣装(普段着)のジュラバにスカーフという典型的な服装で私たちを珍しそうに見て微笑んでいました。
するとヤンが車の中からボールペンとメモ帳を取り出し、その子達に差し出しました。
二人の女の子はうれしそうにはにかみながら、またどこかに消えていきました。
なんともさわやかなことを自然にするヤン、“さすがニューヨーカー”だなあと、初めて見直した一瞬でした。
「波はベースキャンプのほうが良さそうだから、戻ろう」ということになり、また来た道を逆走。
ところが道半ばで私たちの乗っていたホンダの4WDの後輪がパンク。
ガイドのカリーム、ピエール、クリス、ロビーと私とペロさんは手分けして手伝ったのですが、ヤンとブラッドは車から降りてもきません。
カリフォルニアに行って思うのですが、“白人は汚れ仕事をしない。皿も洗わない”ということが身についていることを思い出し、それと同時に、以前なら手も貸さなかったロビーとクリスが率先して働いていたことに彼等の成長を感じました。同時に一瞬上がったヤンの株も下落してしまいました。
・・・いろいろ感動したりするのは、あまりにも毎日が単調だったためでしょうが。
その後、ベースキャンプで、『ジャングルアシッド』のプロモーションフィルムを制作。
その模様です。結構マジでやっています。
モロッコ6日目
毎朝の日課は、まずトイレから。各自、自分の隠れ場所を決めているようですが、私は丘の上。10分ほど急斜面を登った丘の上は陽が当たり、雄大な大西洋が拝めます。
きれい好きな私は、“ハンディウォシュレット”を持参しているので、どんなとこでも安心です!きれい好きな皆さん、是非お試しください。
午後にはロビーの友人の映画プロデューサーのフランス人ピエールが帰国するということで、そのついでにまた街に行こうということになり、午前中はダラダラと・・・
●昼食は、魚づくしで日本人の私は感激。アーティチョークも大好きです。
街では、アフリカ一勇敢な部族といわれる“トゥアレグ族”の手作りアクセサリーを購入。
私はアクセサリーは身につけませんがシルバーとエボニーウッドでできた無骨さが魅力的でした。
●メディナの夕暮れ
たいしたハプニングはありませんが、まだまだ旅は続きます・・・
シーコング田中