■ - シーコング店長ブログ

ついさっき、ロビーから電話がありました。

「シェープはすべて終わったよ。4日にはフランスに出発するよ。」

昨年来、拠点をヨーロッパに移しつつあるロビーがまたも旅立ちます。フランスの滞在ビザの関係と、カリフォルニアでのオーダーが溜まっていたため予定より遅くなりましたが、やっと出発できるようです。

「商業的に同じボードを作るのは自分の仕事じゃなく、それはマシンの仕事だ。自分は最高のボードを手にするために、もっとクリエイティブな環境に身を置きたいんだ。それは残念ながら今のカリフォルニアでは無理なんだ。チープなフェイクボードが氾濫して、若いサーファーには何がリアルかさえ判断がつかなくなっている。だからピュアにサーフィンをしてボードを作るためには、今のヨーロッパは最適なんだ。フランスの大西洋岸、モロッコの波はエクセレントだし。」

「それによってボードを作る本数は減ってしまうけどね。１本１本モデルも長さも違うけど、いいボードを作ろうという気持ちは以前にも増して強くなってるから。」

シーコングでは一番人気のあるロビーのボードの入荷本数が減るのは大変痛手です。かと言ってマシンでスキャンされたプロダクションボードにサインをしたようなボードでも本物には違いないですが、やはりそれはガトヘロイの魅力ではありません。

実際、先週入荷したボードの完成度は素晴らしいもので、見るだけでぞくぞくするような力に満ち溢れています。アウトラインの似たようなボードを作るのは簡単ですが、水に接する部分のフォイルはそうはいきません。ロビーはこの部分の才能によって世界中のサーファーの心を釘付けにしているのです。

シーコングでも本数は少し減りますが、少しずつでも皆様にこの魅力をお伝えしていきたいと思っています。

出発前にシェープしたボードは順次届きます。是非、ご期待ください。

ところで、先日よりお伝えしている“NEWプロジェクト”ですが、先発隊は11月8日にパリ経由で、ビアリッツの北方にあるギタリーという街に向かいます。

10日の朝、ロビーのバンで出発しスペインのバスク地方から本土を縦断して、フェリーでジブラルタル海峡を渡り、モロッコのラバトに向かいます。サーフィンを含めた途中の模様をフィルムに収めていきます。

私は、11月14日に出発し、クリスとパリで落ち合います。仲良くデートをした後、飛行機でモロッコに向かい、現地で合流し撮影をする予定です。

モロッコにはもちろん初めてなので、どんなことになるかは予想もつきませんが、カリフォルニアでの数々のアクシデントで十分免疫はついているので、大丈夫だと思います。

できるだけ現地からもブログを書きますので、お楽しみにしていてください。（まだ先のことですが）

と、長くなりましたが、今日のお知らせは、そのガトヘロイのＴシャツが入荷したことです。