シーコング店長ブログ

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とうとう、夢のパーフェクトウェーブを体験してきました。

さすがに「夢にまで見た波」だけあって、そこにたどり着くまでの道のりは、腰痛の再発した身にとっては非常にハードで長い道のりでした。10月7日の朝10時に自宅を出発以来、ファーストウェーブに乗れたのは実に41時間後のことでした。長時間のコルセットの影響で、スコーピオンベイに着いたときにはお腹の周りがモザイクと化していました。

ウォーターフロントの丘の上に立つ滞在先のバケーションハウスから右正面に見えるファーストポイントはモモ腰サイズながら、常に5本以上のラインが同じ状態でブレイクするまさに“マシンウェーブ!”。早速、ポイントの先端まで車を走らせ、幸せを噛締めながら、ゲッティングアウト・・・しようと思ったら、何と水深は胸ぐらいで、そのまま歩いて10メートルくらいの場所で波待ち。腰痛持ちの私にはとっても好都合です。10ftオーバーのトリムボードでテイクオフすると、2〜3回のカットバックの後はひたすら、トリム、トリム、トリムで、気がつけば私のような下手くそでも直線で約300メートル、時間にして約2分のライディングでした。正直言って感動というより「何じゃこりゃー???すげぇー!!」という“衝撃”でした。しかも貸し切り状態。その後も、元の場所まで戻るのが辛くなるくらいのロングライディングの連続。最終日には右遠方のセカンドポイントからファーストポイントに波が繋がり、頭くらいの波が計4分を超えるロングライディングを可能にしていました・・・・でも決して遊びに行ったわけではないんです。

「LUVBUD」の名付け親、MATEOとブリタニーに会うことが今回の目的でした。現地でヒッピーライフをおくる彼らに会うには他に方法がありません。

この夏より、彼らのスケートボードTシャツサンバイザーなどの販売を始めました。
なぜ今、彼らか? というと、MATEOこそ、現代のロングボードシーンに多大な影響を与えたサーフ・フィルム「ファインフロー」を創った一人だからです。「MATEOは僕のヒーローだった」と昨今のロングボードシーンを牽引する一人のロビー・キーガルも言います。ブリタニーはその昔「マリブの女王」として君臨していました。それくらいすごい人達で、彼らを欠かして現在のアーティスティックなロングボードシーンはありえなかったのです。
もちろん2009年度版“カレンダリオ”や“サンシャインサーフボード”のこともありますが、皆さんに、彼らが創り出す「ワールド」を伝えるためには、やはりそこに行って、触れてみなければなりませんでした。

そして彼らの素晴らしさを再確認してきました。Tシャツやカレンダリオに描かれている繊細な風景、ピースフルな図柄、エコロジスティックなサンバイザーやハット、オールドスタイルのスケートボードは、すべて彼ら自身の分身でした。すべて彼らのオリジナルなスタイルを表現したものでした。現在のサーフアートに多大な影響を与えながらも、作風があまりにも違う遠い存在の彼らの表現を理解することは容易でないかもしれませんが、私たちの心の中に残る彼らの暖かさを少しずつでも伝えていければと今、思っています。

それを皆さんにお伝えするお約束の写真なのですが、実は帰途、「カテゴリー3の巨大なハリケーン」に遭遇し、車が半分水に浸かり、カメラも浸水によりデーターが無くなってしまいました。ハリケーンというのは想像以上に物凄く、高圧線の鉄塔もなぎ倒し、街を水浸しにし、すべてを洗い流すほどでした。それはそれは、スコーピオンベイの“衝撃”以上だったかもしれません。

データが復旧できれば、少しずつ思い出と一緒に伝えて行ければと思っています。