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シーコングの澤野です。
先日に引き続きガトヘロイの近況をご紹介いたします。

前回の冒頭で皆がロビーの状況を尋ねてきたと書きましたが、その理由は彼が携帯電話を持っていないことが大きな原因のようです。
正確には持っていた携帯を売った、というのが正しいのですが、携帯を持っていると自分の時間を奪われる、というのが彼なりの理由みたいです。確かに以前彼と過ごしていたときも朝から晩まで異常なほど携帯が鳴っていて、それによって作業が中断していたことが多々ありました。それが次第にストレスになり、遂に手放してしまったのですが、そのおかげで今では非常に落ち着き、シェイプにも、それ以外のアイデアを練るときにも驚異と言えるほどの集中力を発揮できているみたいです。

ですので彼と話をするときにはガトヘロイのショップに一か八かで掛けるか、この時間なら誰々と一緒だろう、という予想の元にその相手の携帯に電話するしかないのです。

そんなある日、唐突にハイキングに行こう、とロビーに誘われました。正直何を言ってるのか理解し難かったのですが、どうやら連れて行きたい秘境があるとのことで早朝から案内してもらうことになりました。

そこは潮が大きく引いたときでないと姿を現さないビーチを早足で15分程歩いたところにある洞窟なのですが、たまにその洞窟で一晩過ごしたりする、と聞いたときには、それはなんとしても遠慮しようと思ってしまいましたが、その洞窟から海に出て崖を登ると、ちょうどサーフィンしているブレイクを裏側から眺められ、海岸線に建つ街並みを一望できました。そこを眺めつつ神妙な顔つきで、ここもいずれ開発されちゃうんだ、としきりに言っていたのがとても印象に残っています。

さてさて、そんな非日常的なロビーといえど当然海には行きます。お気に入りのボードを詰め込みいざサンオノフレへ。シェイプを済ませ日の長いことを活かして夕方から出発です。

アレックス、コーディーの写真と一緒にご覧ください。改めて動画でもご紹介するコーディーシンプキンスも含め、この3人に共通して言えるのが、スピード感溢れるライディング、と言うことだと思います。特にロビーは以前にもましてパワフルで、テイクオフからプルアウトまで一瞬たりとも目を離せないくらい惹きつけられてしまいます。もちろんシングルフィンの重いボードなのですが、ノーズライディング中心ののんびりしたそれとはちょっと違った感じがします。




RobinKegel on his whale tail @San-O

CodySimpkins on his summer dagger @TerraMar

AlexKnost on his summer dagger @San-O

こういった動きがサマーダガーやアートショーボード、変化していくシェイプコンセプトに反映されているのは確かだと思います。

携帯電話や、ハイキング、さらにはビーチにたむろしていた若い子たちが歓声を上げながらロビーの後を追ってゲッティングして行ったのを見たとき、ロビーの個性的なキャラクターは群を抜いている、と改めて思い知らされました。

ちょっと世捨て人な雰囲気を醸し出しているロビーですが、相変わらずのシェイプテクニックと卓越したセンスでボードを製作中です。もはや一時的なムーブメントというよりは確実にカリフォルニアのロングボードヒストリーに名を刻み、周りのボードメーカーだけでなくアパレル業界にまで影響を与えているロビー＆ガトヘロイは個人的にも注目していたいブランドの一つですが、こんなロビーの次なるミッションはなんとCreme by GatoHeroiモデルを作ることみたいです。また今月末にはガトヘロイショップにてLUSH LIFEというアートショーを開催するそうなので、今後の動向もチェックしてみてください。

現在ホームページ上でガトヘロイ・サマーダガーのライディングムービーをシリーズ化して掲載していますので、アレックスノスト、コーディー・シンプキンス（近日公開）のスピーディーなライディングを是非チェックしてみてください。ナンバーの古いものはそのまま無料動画ページへ移動していますので、合わせてご覧ください。

本格的な夏を迎え、CITY FOGに引き続きHARBOURから「ノーズライダー」や、品薄が続いていたNOOSA「ジョシュコンスタブルモデル」も続々入荷予定です。圧倒的な在庫量でご希望に合ったモデル、デザイン、長さのボードが必ず見つかりますので、是非一度ご来店、またはホームページをチェックしてみてください。

長くなりましたが、最後までお読みいただきありがとうございました。